こんにちは、オサムです。
今回は私が17年間勤めた市役所を退職した経緯についての話です。
「公務員を辞めたいけど、先々のことを考えると踏ん切りがつかない」
と考えている方は「そういう考え方もあるのか」と参考にしてもらえるかと思います。
私のように、17年勤務してきて次の仕事のアテもなく突然退職するというのは、かなり特殊なことです。
公務員の離職率は1%程度と、民間に比べて低い上に、入庁して3年以内の若手ならともかく、今年で40歳になる中年が辞めるというのは、普通に考えたら頭おかしいですよね。
断っておきますが、特にお局さんからのイジメやパワハラを受けていたわけでも、病気になったわけでもありません。
ただ、退職して自由に仕事をするほうが楽しく生きられると思っただけなのです。(気がつくのに随分時間がかかってしまいました!)
このように、私が公務員を辞めることを前向きに決断できた理由は次の3点です。
・組織→個の時代に突入したことを実感した
・公務員としての自分の将来が想像できなかった
・息子に自由な生き方を見せたかった
それぞれ解説していきますね。
個の時代に突入したことを実感した
公務員を退職して一番の理由は、これからは組織ではなく、個人の力が発揮される時代になると感じたからです。
これまでは、組織(役所)に依存していました。
公務員は年功序列なので、「今辞めたら今後の昇給や退職金がもったいない」と考えていたのです。
しかし2019年に長男が誕生し、1ヶ月育児休暇を取得した時に、ある考えが生まれました。
「このまま仕事を辞めたら、どうやって生活していこうか?」
公務員生活が長く続くと、その生活が当たり前になって、どうしても思考停止になってしまいがちです。
1ヶ月の休みで一度立ち止まってみると、普段は考えないことをリアルに考えるようになります。
ただ、辞めたとしても40歳の事務職公務員が転職するのは困難です。
「辞めるならフリーランスか起業するしかないだろう」
と思いました。そこでまずは、第一線で活躍している方のブログやYouTubeで情報を集めてみました。
私にとっては雲の上の存在ですが、ホリエモンやメンタリストDaiGoさん、イケハヤさん、マナブさんなどの動向を追わせていただきました。
影響力のある人たちの言動というのは、他分野の職種であってもメチャクチャ参考になります。
フォロワーが何十万人もいる人たちの発信している情報に触れていると、個人として信頼を得ることの重要性が高まっていると感じられます。
ユーチューブなどを使って個人で影響力を持てるようになり、組織から個の時代になったといわれるようになりましたが、まさにだなぁと。
情報を集めていてわかったのは、影響力のある人は基本的に自分の好きなことしかやっていないということです。
金儲けにこだわらない自由な活動で信頼を集めている人のところに、結果としては人も金も集まっているんですね。
そんなわけで、個人で自由に仕事をするスタイルが可能になったというのが一つ目の理由です。
公務員としての自分の将来が想像できなかった
もちろん、フリーランスや起業家というのは組織の後ろ盾がないのでリスクは大きいです。
事業が軌道に乗らずに破産する可能性は高いでしょう。
ただそこはもう、
「ダメだったらアルバイトでもして、また再チャレンジしよう!」
と割り切ることにしました。
今の日本ではアルバイト収入だけでも十分食べていけますからね。
家賃や物価の安い田舎に住んで、衣服や生活用品はメルカリで購入すれば、生活費なんて多くはかからないでしょう。
普段はアルバイトやクラウドワークで細々と収入を得て、休みには近所に流れる川で家族で釣りを遊んだり、森を散策したりと、「そんな生活も楽しそうだな」と想像できます。
一方で、今後もチャレンジしないで公務員を続けていくことにも同様にリスクはあります。
終身雇用制度が崩壊しつつある中、公務員の身分保障もいつまで続くかはわかりません。
公務員の退職金にしても10年連続で下がっています。
公務員になれば一生安泰とはいいきれない状況になりました。
さらに、人生100年時代といわれる時代で、定年後の長い老後生活を考えてみてください。
公務員以外の社会を知らなければ、年金に依存する生き方になりがちです。
組織とか社会保障制度に依存する生き方ではなくて、健康でいられる限りは、主体的に生きたいものですよね。
ちなみに、公務員を辞めるっていうと、「もったいない」と言う人がいます。(まあ、私も以前はそう思っていたのですが)
なぜもったいないのでしょうか?おそらく次のポイントでしょう。
・退職金2,000万円がもらえないから
・不況でも給与が安定しているから
・苦労して公務員試験を突破したから
・身分保証がありクビにならないから
それでも私は、あと20年以上の時間を金と引き換えに失うのが「もったいない」と思うようになったので、公務員を辞めることにしたのです。
息子に自由な生き方を見せたかった
「小さい子どもがいるのに仕事を辞めるなんて、無責任だ」
と、このように思う方もいるでしょう。
改めて言いますが、公務員や大企業に勤めていれば一生安泰という時代は終わりました。
親がチャレンジする姿を子どもに見せることが、何よりの教育なんです。
教育にお金は必要ありません。ネットに繋がることさえできれば、情報はあふれているんですから。
それでもいろいろ言う人はいるでしょうが、親として子どもにできることを考えた上での決断なのです。
コーヒーショップ開業を目指す
次の仕事として選んだのはコーヒーショップ経営です。
定年後に退職金で念願のカフェをオープンする、みたいな話はよく聞きますよね。(なんかありがちだし、失敗しやすいっていうイメージが強いと思うので、人には話しづらいのですが)
以前から、毎朝慌ただしい中でも必ずコーヒー豆を挽いてドリップするくらい、コーヒーが好きでした。
というより、コーヒーを淹れることが楽しかったのです。
もちろん、飲食業は廃業率が高くて、5年間存続できる店は2割にも満たない厳しい業界です。
それでも「失敗しても5回目くらいで成功できればいいかな」くらいの感覚で飛び込んでみます。
そして、個人としてチェーン店などの組織に対抗していくために、SNSやこのブログでの情報発信は欠かせないものになります。
市役所勤続17年というキャリアは、転職市場ではマイナス要因にしかなりませんが、SNSやブログでは希少性が大きな武器になりますからね。
SNS×ブログ×コーヒーショップをかけ合わせることで、信頼を積み上げるスタイルで勝負していきます。
まあ当面はコロナの影響でコーヒーショップの開業は進められませんが、今できることを全力でやるのみです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
私の挑戦が成功するのか、それとも失敗に終わるのか、今後もこのブログで随時お知らせしていきます。
そして最後に、私の挑戦を後押しして支えてくれている妻に感謝!