カフェ開業

市役所を辞めてコーヒーショップのアルバイト初日を迎えた話

こんにちは、コーヒーショップ開業を目指しているオサムです!

今回は、市役所を辞めてから始めたバイトの話です。

2020年の9月から小さいコーヒーショップでバイトを始めました。

これもコーヒーショップを開業するための修行です。

ちなみに40歳だとフリーターって言わないそうですね。

フリーターって呼ぶのは34歳までだそうです。なんか就職するまでのタイムリミットっぽいイヤな線引きですね。

40歳の僕の場合は「準無職」とでも言うんでしょうか。

サバ読むつもりはないですが、フリーターの方がわかりやすいと思います。

まあ一時的なものなんで、どっちでもいいですけどね。

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不安と期待が入り混じる初出勤

当然ですが、コーヒーショップでの仕事は市役所でのデスクワークとはまるで違います。

やりたかった「コーヒーの仕事」ができるっていうことで、初出勤が少し楽しみだったりしたんですけど、

実際の出勤当日は、緊張でブルーになりましたね。

「市役所での実績なんて全く評価されない世界なんだ」ということを考えると、怖くもなりました。

好きな仕事はしたいけど、新しい組織には属したくない、という感覚があるんです。

歳をとるとなかなか新しいことができなくなるのは、人間関係のハードルも大きいのかなと感じます。

プリンスに仕事を教えていただく

そんな重い足取りで店に着くと、自己紹介もそこそこに早速現場に着きます。

仕事を教えてくれるのは、自分よりも20歳くらい年下のお兄さんでした。

しかも今風のゆるふわウェーブの茶髪でオシャレなイケメンです。

プライドの高い人だったら、こんなチャラチャラした年下から教わるのが我慢できないという人もいるかもしれません。

ただ、公務員の人ならわかると思いますが、市役所で部署を異動した時とか、年下から仕事を教わること自体は珍しくないんですよね。

でもさすがに20歳近く年下の子から教わるという経験はなかったですから、違和感はありました。

年齢だけじゃなくて、人種の違いっていうんですかね…

市役所ってオシャレな人あまりいないんですよ。

いや、休日とかはオシャレなのかもしれませんが、

職場では明るい髪色とかピアスNGだったりするじゃないですか。

だから今まで接したことのないタイプの人を前にして、気を抜くと

「あれ、俺何やってんだろ?」

って自分を見失っちゃいそうなので、

自分に暗示をかけることにしたんですね。

僕より先輩のバイト君のことを

「皇太子」

だと思うことにしました。

いやいや、でもやっぱり皇太子よりも「イギリスの王子」の方がかっこいいから、

「プリンス」

に即座に変更しました。

茶髪ですし。

設定としては、プリンスが社会勉強の一環でバイトなさっている、と。

これで僕のメンタルは薄皮一枚ですが、保たれました。

なぜなら相手はプリンスだから。

仮に理不尽に殴られたとしても反対の頬を差し出すのが当然ですので。

そう考えると少し楽しくなってきますね。

プリンスがドリンクの作り方とかレジ打ちとか掃除の仕方を教えてくださるんですよ。

光栄なのを通り越して「王子!そういうのは下々がやりますんで!」

って恐縮しっぱなしですよ。

いや、しかしね。

「向こうはどう思ってるのかな?」って不安はありますよ。

さすがに教えづらいでしょうし、「使えねぇオッサンだな」って思われたら申し訳ないので、身のこなしには気を使いました。

・ため息をつかない
・背筋を伸ばす
・立ち上がるときに「よいしょ」を言わない

これらを意識して年齢の壁を埋めようと頑張りました。

プライドを捨てて下手に出る

市役所で働いていたときに感じていたのは、年配の人って教わるのがすごく下手ですよね。

プライドばっかり高くて教わる姿勢がなっていない。

自分の知識をひけらかしたいのか、教わっている途中で口を挟んだり、

記憶力がいいわけでもないのにメモを取らなかったり。

自分の中ではそういう大人にはなりたくないというのがあったんで、

ひたすら下手に出てしまったんですよね。

「さすがっすね!」
「知らなかったです!」
「すごい!」

などという合コンで女子が活用しがちな“さしすせそ“ワードを連発してました。

今にして思えば、気持ち悪くてイラッとさせてしまったと反省しています。

最後に

コーヒーショップでのバイトをひと通り経験してみて感じるのは、

市役所の方が仕事が難しいかというと、そんなこともない。

ただ、覚えることが多いのと採用試験が難しいだけ。

バリスタの本場イタリアでは、尊敬される職業としてバリスタの地位が確立されているそうですが、日本ではまだまだですね。

学生とかフリーターが就職するまでの「つなぎ」として最低賃金で働いている、という感じじゃないでしょうか。

それでも、まだ時間はかかるかもしれませんが、バリスタの市場価値はこれから上がっていくと信じています。

というのも、AIなどの進化によってホワイトカラーの職種は仕事を失っていきます。

ですが、対面で美味しいコーヒーを淹れてくれるバリスタの存在というのは、機械には替え難いですからね。

とはいえ、今の日本でバリスタとして生計を立てるには、雇用される側から抜け出すしかないな、と気持ちを新たにしました。

今回は以上です。

ありがとうございました!