カフェ開業

カフェの聖地・ショウゾウカフェにはカフェ経営の極意が詰まっていた

こんにちは、コーヒーショップ開業を目指しているオサムです!

以前、那須に家族で旅行に行ったときに、「カフェの聖地」とも言われるナス ショウゾウ カフェ(NASU SHOZO  CAFE)に行ってきました。

コーヒーショップ開業を目標にするからには、必ず押さえておきたい店だったんです。

オーナーの菊地省三さんが「旅人の目的地になるような店」として、黒磯にオープンしたのが「1988 CAFE SHOZO」。

その後、那須高原にオープンしたのが「ナス ショウゾウ カフェ」です。

自然に囲まれたカフェで名物のスコーンや手作りケーキ、それにおいしいコーヒーが楽しめます。

この「ナス ショウゾウ カフェ」では、カフェ経営に重要なポイントを発見できたので、ご紹介していきます。

迷惑客には厳しい

店の入り口には、「静かに過ごせないお子様はご遠慮ください」みたいな注意書きが貼ってありました。

こういう注意書きを見ると「偉そうに何言ってんだ。お客様は神様だろう!」と反発する人がいるかもしれません。

ですが、ある意味「客を選ぶ」ことが、店のファンを大事にすることになるんですよね。

目先の利益だけを考えて、誰でもウェルカムにしてしまうと、大声で騒ぐ客や周りに迷惑をかける客が入ってきてしまいます。

静かにくつろげる空間というのは、店側と客の信頼関係によるものですから、一部の客を出入り禁止にすることは避けられないでしょう。

客の行動を規制してしまうと、下手したら客がためらって、売り上げが落ちてしまうかもしれません。

それでも、迷惑客に毅然と対応する姿勢を示すことができる「ナス ショウゾウ カフェ」は素晴らしい。

本当に客をもてなすことを第一に考えているというのが分かります。

僕たち家族は、1歳になる幼児がいたので、ベビーカーでもOKなテラス席に案内されました。

正直、ドキドキが止まりませんよね。

「子どもは静かに!」とクギを刺されたように感じたので、「息子が泣き出したら追放されるんじゃないか…」という恐怖でいっぱいでした。

だから、息子を静かにさせるための絵本やおもちゃを用意して、息子の機嫌が悪くなってきたらいつでも対応できるように準備していました。

でも結果的には息子は終始おだやかで、息子の機嫌を取るために

「すごいね〜!」
「スコーンおいしいね〜!」

とオーバーリアクションしていた僕ら夫婦が一番うるさかったです

アリにもフトコロが深い

テラス席のテーブルに小瓶に入ったガムシロップが置いてあったんです。

これ、“テラス席あるある”なのかわからないんですけど、ガムシロップの小瓶にアリが群がっていたんですよね。

いやまあ、アリくらい別にどうってことないですよ。自然に囲まれた立地ですから、アリくらいいて当然です。

なんだったら「アリでひるむくらいならテラス席なんて座る資格がない」くらいに思ってますからね。

で、店員さんがコーヒーを運んできたときに、テーブルのアリに気づいたのか、手でスッとやさしく振り払ってくれたんです。

…いやいや。「振り払う」って書くと、なんか邪険な感じになってしまいますね。

なるべく正確なニュアンスをお伝えすると、

「こらこら、お客様に迷惑じゃないか。しばらく向こうで遊んでいなさい。」

という、愛犬に接する時のような振り払い方だったんです。

「こ、これがカフェの聖地と言われるカフェ店員のフトコロの深さか!」と感心しましたね。

並のカフェ店員だったらおそらく、「アリ、うざいっすよねー」とか言ってホウキとちりとりで、アリをゴミ同然に廃棄処分していたことでしょう。

ショウゾウカフェの店員さんは、テーブルの上を動き回るアリにまで慈悲深いわけですから、控えめに言って神。いや、仏ですね

それによく考えたら、ガムシロップをテーブルに備え付けにしなければ、アリは来ないはずなんです。ドリンクと一緒にガムシロップを出すようにすればいいわけですからね。

それでもガムシロップをテーブルに備え付けにしているのは、もしかしたら「アリへの愛」なのかもしれません。

コーヒーの濃度が濃い

僕が注文したメニューは、ケーキシエスタ(ケーキとスコーンのセット)とアイスオーレ。

「ナス ショウゾウ カフェ」のコーヒーは、ケーキと合うように濃いめに抽出されているようです。

アイスオーレも苦味が強めで、ケーキとよく合いました。

コーヒーを飲んでみて感じたのですが、濃いめっていうところに、なんらかの経営戦略がある気がしたんです。

濃いめのコーヒーって、なんか得した気分になりませんか?

濃く抽出するためには、コーヒー豆の量を増やす必要があるわけで、その分コストがかかってるはずです。

逆に薄いコーヒーを飲むと、なんか搾取されている気分になってしまいます。

あと、コーヒーって中毒性のある飲み物ですけど、濃いめにするとさらに中毒性が増すと思うんですよね。

いったん濃い味に慣れてしまうと、普通の味では満足できなくなるっていうアレですわ。

そんなわけで、この濃いめコーヒーに店の人気の秘密があるんじゃないかと、密かに思っています。

まとめ

「ナス ショウゾウ カフェ」は噂どおりのすごいカフェでした。

今でもいろんなカフェ経営者に影響を与えている店であることは間違いありません。

ですが、「ナス ショウゾウ カフェ」を超えるカフェはいまだに出てきていないように思います。外観やメニューだけを真似しても「ナス ショウゾウ カフェ」には及ばないということでしょう。

結局は、ブレずにコンセプトを実現していくことが何より重要だと思います。

今回は以上です。

ありがとうございました!

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