こんにちは、コーヒーショップ開業を目指しているオサムです!
開業のための修行の一環として、コーヒーショップでのアルバイト求人を探しまくりました。
ですが、現実は厳しかったです。
コロナウィルスの影響で、求人が少なくて競争率が高い状況になっていたんです。
ただでさえ僕は飲食店で働いた経験がなく、40歳という年齢で扱いづらい、というのもあります。
求人に応募しても、面接前の書類選考で落とされることがほとんどでした。
そんな中でも奇跡的に面接までこぎつけた時の話です。
某有名コーヒーショップの面接が決定
面接してくれたのは、都内にある格式高めのコーヒーショップ。
この店からは経営者として独立する人も多く、バリスタの登竜門とも言われるほどの名店です。
正直、「よく面接まで行ったな」と驚きましたね。
前から気になっていた店だったんですが、少し遠かったので実際に利用したことはありませんでした。
「働くならまずは客として利用しなければ」ということで、時間よりも早めに着いて、エスプレッソを注文しました。
高良健吾似のイケメンバリスタが、本格的なエスプレッソマシンで手際良く抽出してくれました。
「味が変わってしまうので、お早めにお召し上がりください。」とエスプレッソへのこだわりも感じさせます。
ここで働けたらいいなあ、とテンションもいい感じに上がっていきましたね。
面接にTシャツでくる猛者
時間になって、面接予定であることを店員の方に告げると、待合スペースに案内されました。
するとそこにはすでに2名の女性が座っていました。さらに男性が1人加わって計4人に。
そこに店長(竹野内豊似のイケメン)がやってきて「今からこの4人で面接をします」と。
…まさかの集団面接。
若者の中に混ぜられる40代ってどんな罰ゲームだと思いましたけど、みんなマスクしてたので、それほど違和感はなかったと思います。
ライバルはみんな若いので、自分を売り込まなければ勝ち目はない、と腹をくくりました。
「やる気をアピールしないと」と思って改めて周りのライバルを見てみると、
「おや???」となりました。
4人の中に一人、Tシャツ姿の男性が。
…目を疑いましたよね。
バイトとはいえ、面接ですよ。
僕はめちゃくちゃ暑い中、ジャケットまで着ましたからね。
なんか拍子抜けしてしまったというか、
井の頭公園のベンチに座っているかのように安らいでしまったんですよね。
あとの2人は20代の若い女性でしたが、どちらかというと大人しめな感じでした。
そして僕は完全に牙を抜かれた野生犬になり下がりました。
僕の悪いところです。無駄に空気を読んでしまって、抜け駆けみたいなことができないという草食動物気質。
で、そのTシャツ男は面接になってもほとんど自己主張せず、質問もしませんでした。
店の店長さんも「この人何しにきたんだ?」って思ったんでしょうね。
面接の最後に、「君いくつなの?」
ってTシャツ男にだけ、なぜかタメ口になっていましたからね。
そしたら「36です」って、意外にも僕とそんなに変わらない年齢でしたけど。
面接で失敗した回答
そして盛り上がることもなく、淡々と進んでいく面接で、「やってしまったな!」と感じたのが、
「好きなコーヒーショップは?」という質問。
これに対して「那須高原のショウゾウカフェです!」
と答えたのですが、店長のイマイチな反応に「失敗した!」と思いました。
「ああ…ショウゾウカフェはどっちかというとカフェですよね。」
そうか、店長好みの店をチョイスしなければならなかったのか、と気づきました。
後になって、この店から独立した人たちが経営しているコーヒーショップの名前を挙げればよかったな、と反省しました。
次に「この店を利用したことはありますか?」と言う質問。
利用したことがあったのは1人の女性だけで、僕を含め3人は「利用したことがない」と答えました。
いやぁ、みんな正直ですね。
でも、これはすごく重要な質問だったと思います。
客として利用したことがない人を採用したいとは思いませんよね。
なんとしても面接前に一度来店しておくべきでした。
というか、面接1時間前に来店してエスプレッソ注文したんだから「さっき利用しました!」って言えばウケたかもしれません。
面接でアピールできたこと
逆にアピールできたかな?と思えたのは、
「将来自分で店を開くつもりはありますか?」という質問。
これは4人中、自分だけが「YES」だったので、他の人たちは
「ただオシャレな空間でバイトがしたいだけなのかな?」と感じました。
店長(竹野内豊似)も「本気でバリスタを目指してくれる人を採用したい」とおっしゃっていたので、独立希望というのは大きなポイントのはずです。
ですが、正直ここで「勝ったんじゃないか?」と思ってしまったのは良くありませんでした。
というのも、この店の求人に申し込んだのは、4人だけではなく、別の日にも面接が行われていたのですから。
見えない別のライバルのことも考えて、ぶっちぎっておかなければいけなかったんですね。
まあ、そんな感じで初めてのコーヒーショップの面接は、アピール不足の結果に終わりました。
結果発表
ドキドキしながら連絡を待っていたのですが、
…結果は不採用でした。
電話で3日後くらいに連絡がきました。
不採用通知を電話でかけるというのは珍しいことです。誠意が感じられますよね。
「次はお客様として来店してください」とのこと。
営業を兼ねた不採用連絡というわけですね。なんとも素晴らしい心がけです。
不採用になったのはやっぱりショックでしたけど、反省点は見つかったので、自分の面接のレベルは上がったんじゃないかと思っています。
開業前のバイトは遠回り
「コーヒーショップ開業のために、わざわざバイトする必要があるのか?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。
実を言うと、まったく必須ではないと思っています。
経営者の方に聞くと賛否両論で、「一度現場で働いた方がいい」という人もいれば、「現場経験がなくても、とにかくまずは開業した方がいい」という人もいます。
実際、いきなり開業して成功しているコーヒーショップ経営者は多いです。
勉強してから開業するよりも、開業して経営しながら勉強する方がスピード感があります。
「走りながら考える」っていうやつですね。
これはもっともだと思います。
アルバイトするというのは遠回りと言えるかもしれません。
ただ、僕はそんな回り道も楽しみたいと思うんですよね。
公務員を辞めて40歳でアルバイトをするって、どんな感じなんだろう、と。
回り道が楽しいものなら、それはそれでアリじゃないでしょうか。
まあ今後もうまく行かないことが続くでしょうが、このブログではすべてを晒していこうと思っていますので、引き続きよろしくお願いします!
今回は以上です。ありがとうございました!