こんにちは、元市役所職員のオサムです!
「スーパー公務員」という言葉を聞いたことはありますか?
ウィキぺディアによると、「21世紀型の理想的な公務員像とされる存在の通称」だそうですね。
一般的な公務員のイメージとしては、公正・中立で地味なイメージがありますが、スーパー公務員は自ら立案して地域のために華々しい活躍をされています。
そんなスーパー公務員に憧れる人や、刺激を受けている公務員の方は多いのではないでしょうか?
一方で、スーパー公務員をもてはやす今の風潮に疑問を持つ人も少なくありません。
公務員は、自分のやりたい仕事ができるかどうかは、人事異動による部分が大きいからです。
さらに、派手な仕事ばかりが評価されて、縁の下の力持ちのような仕事が評価されないのは悲しい、と思う人もいるでしょう。
そこで、今のスーパー公務員から脱却したニュータイプのスーパー公務員を提案してみたいと思います。
スーパー公務員の特徴
スーパー公務員と言われるようになる人って、大体がまちづくりとか地域振興、広報といった部署の人たちなんですよね。
まちをブランディングして観光客を呼び込むような事業ですね。人口減少社会では、自治体間の競争も激しくなり、人口を増やすためにあの手この手を使います。
だから、優秀なセールスマンのようなことができる公務員がもてはやされるのも納得です。
ですが、役所の仕事って現実的には、ジミ〜な仕事が圧倒的に多いんですよね。
戸籍の管理とか年金の手続きとか、挙げればきりがないくらいです。
配属先は自分では決められませんから、せっかくスーパー公務員になれるポテンシャルがあっても、埋もれてしまいがちです。
これまでのスーパー公務員とは違う、新しい評価基準があってもいいはずです。
隠れスーパー公務員を発掘する
仙台市の教諭が副業でアパート経営を行い、減給処分になった、というニュースがありました。産経新聞の記事を引用しますと、
仙台市は8日、市長の許可なく不動産賃貸業を営んだとして、財政局納税部一般職の40代男性職員を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にした。
市によると、男性職員は平成20~28年、地方公務員法の兼業禁止規定に違反し、同市内で各4室のアパート3棟の賃貸業を営み、年間600万~700万円の収入を得た。28年3月には母親を代表とする株式会社を設立。アパート管理会社との連絡や契約事務に携わるなど、実質的に経営していたという。
すごいですよね。もう本業でやっていけそうな規模じゃないですか。
もちろん法律違反なのでアウトなんですけどね。
ただ考えてみて欲しいのは、もし公務員の副業が解禁されていたとしたら、この職員はある意味スーパー公務員じゃないですか?
本業の仕事ぶりは存じ上げませんが、おそらく誰にも迷惑をかけずに、副業で仙台市の経済活動に貢献し、納税までしているわけですからね。
芸術家の岡本太郎は言いました。「キャンパスからはみ出せ!」と。
法に触れてはいけませんが、既存の枠組みに捉われない発想は大事です。
公務員の副業が解禁されるのも時間の問題かもしれませんが、ちょっとこの方は時代を先走り過ぎてしまったのかもしれませんね。
努力次第でスーパー公務員になれる
「単調な仕事ばかりで大きな仕事が回ってこない」
「予算がつかないので、やりたいことができない」
といった悩みを抱えている人も多いでしょう。
組織に期待しても何も変わりません。結局は自分が動くしかないのです。
そんな中で、誰でも努力次第でスーパー公務員になれる方法があります。
それはインフルエンサーになることです。
今はSNSで個人でも情報発信できる時代になりました。公務員だって守秘義務さえ守れば、情報発信していいんです。
発信する内容は、仕事とは関係なくても問題ありません。好きなアイドルでもいいし、筋トレでもゲームでもいいと思います。
スーパー公務員になる第一歩は、影響力を持つことです。
影響力のある人は集客力がありますので、自治体に人を呼び込む力があります。なんだったら、選挙に出て当選する可能性だってあります。
そんな人がですよ?「市長、今度街コンやりましょうよ!僕1,000人くらい集めとくんで。」
なんてイベント開催を呼びかけた日には、役所一丸となってバックアップしてもらえることでしょうね。
インフルエンサーになるためには
インフルエンサーになるのに年齢は関係ありません。むしろ若くて独身の方が、自由な時間が多い分有利でしょう。
もちろん、カンタンにインフエンサーになれるほど甘くもありません。自分の好きなことに全力で取り組む必要があります。
そして当然ですが、勤務時間外に活動することになります。ホントに好きじゃないと続かないですよね。
ワークライフバランスなんて言葉がありますけど、公私を切り替えるタイプの人は向かないと思います。好きな仕事なら、ずっとやっていてもストレスなんて感じないですからね。
現在スーパー公務員と呼ばれている人たちだって、オフの時間さえ仕事のために捧げているような人たちです。
それも、本人は仕事だからやっているんじゃなくて、単純に楽しいからやっているはずです。
自分が好きなことを全力で楽しみながらやって、それが仕事に結びつけられた時に、スーパー公務員と呼ばれるようになるんだと思います。
最後に
本当のところ言うと、「スーパー公務員」という名称は「公務員」という枠にはまった言い方なので、あまり好きではありません。
やりたいことを実現させるためには、公務員を辞めてベンチャー企業やNPO法人を立ち上げる方がいい場合もあります。
はじめからスーパー公務員を目指すよりも、自分がやりたいことを素直に実現させる「スーパー社会人」になるのが素敵なことだと思います。
今回は以上です。
ありがとうございました!