公務員

市役所職員に向いている人の特徴【事務職編】

こんにちは、元市役所職員のオサムです。

さて、今回は市役所職員の適性についての話です。

これから市役所採用試験を受けようと考えている方や就職活動中の方は、自己分析していく中で、

「自分はどんな仕事が向いているんだろう?」
「市役所職員は安定しているって聞くけど、自分はうまく適応できるかな?」


と不安に思っている方が多いと思います。
まず、市役所と民間企業とでは成功する人のタイプがまるで違うと思ってください。

私は、17年間市役所で働く中で、どのような人が市役所職員としてうまく立ち回れるか、どのようなタイプの人が出世しやすいかを肌で感じてきました。

さらに言えば、どのような人が市役所職員として幸せなライフスタイルが築けるのかがわかりました。

それではさっそく、市役所職員に向いている人の特徴を100%本音で解説していきます。

協調性がある人


公務員の仕事は、個人プレイで成果を出すような仕事ではありません。

チームスポーツや合唱部などの、みんなで力を合わせる系のコミュニティに所属していた人は、公務員に向いています。

上司や同僚、部下が無能だったり、仕事をしなかったとしても、「なんで自分ばっかり!」と思うようなこともあるでしょう。

あなただったらどのような対応をとりますか?

頭にきて攻撃的に接してしまうでしょうか?
それとも不満を抱え込んでモヤモヤしてしまうでしょうか?

そこで怒りを鎮め、おおらかな気持ちで
「しょうがないなぁ、まったく」
笑い飛ばして後に引きずらない心がある人はうまくやっていけます。

私のような協調性のない人間でも、心を無にしていればそれなりにしのげますが、心は消耗します。


がんばりすぎない人


公務員に限った話ではないですが、出る杭は打たれます。
ほんのひと握り、スーパー公務員といわれるようなすごい職員もいますが、裏では相当な陰口を叩かれていることが想像できてしまいます。

公務員は、特別頑張って成果を出したところで、それに見合ったインセンティブはありません。
残念ですがそれが現実なのです。

市役所では、人間関係を円滑にして敵を作らない立ち振るまいこそが最強です。
責任感が強くてがんばりすぎる人は、公務員でも鬱病になるリスクは高いので注意しましょう。


地元が好きで地域のために働きたい人


市役所職員は、市内に住む人が多いので、都心まで通勤する労力がかからず、自分の自由な時間が作りやすいというメリットがあります。

地元で生まれ育ち、そのまま地元の市役所に就職する人は珍しくありません。同窓会に行くとひとりくらいはいませんか?

地元への愛着が大きい人ほど市役所業務へのやりがいも大きいことでしょう。

市の職員にとって、地の利というのは確かに存在します。

「あの人は議員の息子さんだ」
「ここは○○さんが所有している土地だな」


といった情報を持っているのは強みです。
市内の土地勘や市内の有力者に関する情報は業務全般に役立ちます。


保守的な人


公務員を長く勤めてきて感じたのは、予想以上に保守的な人が多いなということです。入庁したばかりの時はイケイケでも、次第に保守的になるケースも多く見てきました。

市役所職員は減点主義ですから、ミスすることを極度に恐れます。
公務員は法令遵守する立場なので、保守的なのは悪いことではなく当然のことといえますね。

基本は前例踏襲。新しいことを提案すれば、「なぜ変える必要があるんだ!」と攻撃されることもあるので、革新的なことがやりたい人は、起業するか民間でチャレンジするほうがいいでしょう。


地味な仕事の中にやりがいを見いだせる人


市役所の仕事は、地味な仕事が多いです。

定型的な窓口対応や会議の資料作成など、民間の営業成績のように分かりやすく数字で結果が出る仕事ではないんですよね。

ただ、どんな小さな仕事でも日々発見はあります。

「今日はいつもより5分早く伝票が処理できた!」
「昨日はミスが多かったけど今日はノーミスだった!」


といった具合に、日々の小さい仕事の達成の中に喜びを感じることができる人は、長く仕事を続けていくことができます。
なにか目に見える結果を残したいと思う人は、みんな出世レースに乗ってガンガンアピールしているという印象ですね。


家族との時間を大事にしたい人


公務員は、産休や育休などの特別休暇や福利厚生が充実しているため、家族を大事にしたい人には快適な職場環境です。

子どもが病気にかかった時の看護休暇や、就学前の時短勤務を申請する人も多いですね。

市役所は職員の男女比が半々くらいなので、職場の理解も得やすいです。子どもがたくさん欲しい人にとっては、仕事と家庭の両立がしやすい職場といえます。

最近はワークライフバランスという言葉が浸透してきましたが、仕事よりも家庭や趣味を大事にしたいという人が増えてきた印象がありますね。


どの特徴もあてはまらなかった人


上の特徴のどれもあてはまらなかった人もいると思います。

民間で働くのももちろん良いのですが、市役所内で味方を作るのも対処法の一つです。

同じ考えの仲間がいれば、救われることもあります。なによりも一人で抱え込まないことが重要です。

そして古い体質を変えられるのは少数派の変わり者だけだということも忘れないでください。
新しいことを始めようとすれば、必ず反対する人はいるものです。
こころざしが高いあなたにはぜひ、味方を増やしながら市役所をより良い方向に導いてくれることを祈っています。


まとめ


市役所職員に向いている人の6つの特徴

・協調性がある人
・がんばりすぎない人
・地元が好きで地域のために働きたい人
・保守的な人
・地味な仕事の中にやりがいを見いだせる人
・家族との時間を大事にしたい人

今回は以上です。ご覧いただきありがとうございました。

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